ホバクチュクとは?韓国のやさしい甘さのかぼちゃ粥

 

こんにちは。
韓国料理を教えている金洋子です。

韓国料理というと、キムチやチゲ、サムギョプサル、ヤンニョムチキンなど、辛くて食欲をそそる料理を思い浮かべる方が多いかもしれません。

でも、韓国の家庭料理には、もっとやさしくて、ほっとするような料理もたくさんあります。

そのひとつが、

ホバクチュク(호박죽)

です。



日本語にすると「かぼちゃ粥」。

韓国では昔から親しまれてきた、かぼちゃを使ったお粥です。

今回は、韓国料理をあまり知らない方にも、

「ホバクチュクって、どんな食べ物?」

と分かっていただけるように、詳しくご紹介しますね。

ホバクチュクってどんな料理?

「ホバク(호박)」は、韓国語で「かぼちゃ」。

「チュク(죽)」は「お粥」という意味です。

つまりホバクチュクは、その名前の通り、

「かぼちゃで作る韓国のお粥」

です。

熟したかぼちゃをやわらかく煮てつぶし、もち米やもち米粉などを加えて作ります。

仕上がりは、とてもきれいな黄色。

とろりとなめらかで、かぼちゃの自然な甘さを感じられる、やさしい味わいです。

日本のかぼちゃ料理とは少し違って、韓国ではかぼちゃを主役にした「お粥」として楽しむ料理なんです。

かぼちゃのポタージュとは少し違います

初めてホバクチュクを見ると、

「かぼちゃのポタージュみたい」

と思う方もいるかもしれません。

見た目は確かに少し似ています。

でも、ホバクチュクはスープというより、韓国のお粥。

かぼちゃをたっぷり使っているので、自然なとろみがあります。

そして、もち米粉を加えたり、小さな「セアルシム(새알심)」というもち米のお団子を入れたりすることもあります。

このセアルシムが入ると、なめらかなかぼちゃの中に、もちっとした食感が加わります。

韓国の家庭や地域によって作り方にも違いがあり、豆や小豆、とうもろこしなどを加えることもあります。

同じホバクチュクでも、それぞれの家庭の味があるんですね。

どんな味がするの?

ホバクチュクの一番の魅力は、かぼちゃの自然な甘さ。

もちろん砂糖などで甘みを加えることもありますが、かぼちゃそのものに甘みがあるので、口に入れるとふわっとやさしい甘さが広がります。

そして、ほんの少し塩味を加えることで、かぼちゃの甘さがより引き立ちます。

私はこういう、

「甘いけれど、甘すぎない」

韓国料理が好きです。

辛い韓国料理とはまた違う、韓国料理のもうひとつの顔。

食べていると、なんだかほっとするんですよね。

韓国には、こんなやさしい料理もあります

韓国料理を教えていると、

「韓国料理って辛いものばかりだと思っていました」

と言われることがあります。

でも実際には、韓国の家庭には辛くない料理もたくさんあります。

お粥もそのひとつ。

韓国では「チュク(죽)」と呼ばれるお粥が昔から親しまれていて、ホバクチュクもその中のひとつです。

日本でも、体調がすぐれないときや、寒い日にお粥を食べることがありますよね。

韓国にも、そんな「ほっとする食卓」があります。

昔から食べられてきた韓国の家庭料理

ホバクチュクは、最近できた料理ではありません。

韓国では昔から、熟したかぼちゃを使って作られてきました。

特に「늙은 호박(ヌルグンホバク)」と呼ばれる、しっかり熟した大きなかぼちゃが使われます。

収穫したかぼちゃを保存しておき、寒い季節に料理に使うこともありました。

だからホバクチュクには、秋から冬にかけての韓国の家庭を思わせるような、素朴で温かな雰囲気があります。

私はこういう韓国料理に出会うと、

「韓国の人たちは、昔からこんな料理を食べていたんだな」

と、なんだか少しうれしくなります。

日本のかぼちゃでも作れる?

韓国料理を作ってみたいけれど、

「韓国から特別な食材を買わないといけないのかな?」

と思っている方もいるかもしれません。

でも、私が韓国料理を教えるときに大切にしているのは、

「日本のスーパーで手に入りやすい材料で、韓国の家庭料理を楽しんでもらうこと」

です。

ホバクチュクも、日本で手に入りやすいかぼちゃを使って作ることができます。

ただし、かぼちゃによって甘さや水分量が違うので、そこは料理をするときのポイント。

かぼちゃの状態を見ながら、水分や味を調整していきます。

こういうちょっとしたところに、家庭料理のおもしろさがあります。

秋から冬に食べたい、温かいかぼちゃ粥

暑い季節には冷たいものが食べたくなりますが、秋が深まってくると、少しずつ温かい料理が恋しくなります。

そんなときに食べたいのが、ホバクチュク。

黄色くて、とろりとしたかぼちゃのお粥です。

スプーンですくって、ふうふうしながら食べる。

かぼちゃのやさしい甘さが口いっぱいに広がって、体もほっと温まります。

朝ごはんにしてもいいですし、軽めの食事として楽しむのもいいですね。

辛い韓国料理とは違う、やさしい韓国の味。

韓国料理が好きな方にはもちろん、

「韓国料理は辛いから、あまり食べない」

という方にも、一度知ってもらいたい料理です。

私が韓国料理を教えている理由

私は現在、ストアカで韓国料理のオンラインレッスンを開催しています。

韓国人の夫と結婚したことをきっかけに韓国料理に親しみ、韓国・全州で暮らした経験もあります。

韓国料理を作るようになって、もう20年ほどになります。

韓国料理というと、難しい料理や特別な材料が必要なイメージがあるかもしれません。

でも、韓国の家庭で食べられている料理には、意外とシンプルなものもたくさんあります。

私は、そんな韓国の「おうちごはん」を、日本の皆さんにも気軽に楽しんでもらいたいと思って、料理教室をしています。

日本のスーパーで手に入りやすい材料を使いながら、

「ここを少し丁寧にするとおいしくなる」

「韓国ではこんなふうに食べます」

というような、レシピだけでは分からない小さなコツもお伝えしています。

韓国料理が初めての方にも、

「これなら私にも作れそう」

と思ってもらえたらうれしいです。

ホバクチュクで、韓国の秋冬の食卓を

ホバクチュクは、派手な料理ではありません。

でも、食べるとなんだかほっとする。

かぼちゃのやさしい甘さと、温かさがうれしい。

そんな韓国の家庭料理です。

韓国料理には、キムチやチゲだけではなく、こうした素朴でやさしい料理もたくさんあります。

秋から冬にかけて、かぼちゃがおいしい季節。

ぜひ一度、ホバクチュクを味わってみてください。

温かいかぼちゃ粥を食べながら、韓国の家庭の食卓を少しだけ感じてもらえたらうれしいです。


韓国料理 金洋子

韓国人の夫との結婚をきっかけに韓国の家庭料理を学び、韓国・全州で暮らした経験があります。

韓国料理歴は約20年。

現在はストアカで、韓国の家庭料理を中心としたオンライン料理教室を開催しています。

日本のスーパーで手に入りやすい食材を使って、韓国のおうちごはんを一緒に作っています。

韓国料理が好きな方はもちろん、これから韓国料理を作ってみたい方にも、韓国の食卓を身近に感じてもらえたらうれしいです。

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